お知らせ
2025.08.30
7周年の御礼
8月も終わりを迎えたタイミングで、
また改めてアクセルを踏みなおしたような
暑い1日でしたね。
「今年の夏も、びっくりするほど暑かった!」と
総括できるのはもう少し先になりそうです。
2018年8月30日に開業してから着実に時は流れ、
本日鍼灸かぐらは7周年を迎えることができました。
決して気持ち良いだけではない、
響きや痛みを伴うこともある治療を積極的に
受けてくださる骨太な患者さま達のおかげです。
この鍼灸を信頼し、足を運んでくださることに、
あらためて感謝申し上げます。
私の師匠のもとに30年以上通っておられる
ベテラン患者さまが放った名言があります。
「鍼を痛がる奴は知性がない」
脳天からばっさり斬られたような衝撃を受けつつ、
鍼の本質を鮮やかに言い得ておられ、お見事!
たとえば肩が凝る、ということは言い換えれば
「肩に緊張が入り、その緊張を取り出せずにいる」
という状態です。これは肩に限らず
すべての身体の不調の根本原理と言えます。
そして身体に緊張が入るその時、
必ず心は不快なストレスを感じており、
そのストレスもセットで身体に入り込む。
そして凝りと一緒にもやもやした気持ちも
居座ってしまい、身体が凝れば凝るほど
心も凝ってこんがらがってゆくというのが
東洋医学で言うところの「心身一如」です。
逆も然り。心にストレスを感じている時、
必ず身体のどこかに緊張が入り込んでしまう。
心と身体は、切り離すことのできない一つのものなのです。
翻って、30年選手の患者さまの名言を、
「己に不調があったら鍼は痛くて当たり前。
その痛みとともに、一緒に溜まっていた
心の澱まで抜けていくのを
知性で感じてみたらどうでしょう」と
翻訳するのは飛躍しすぎでしょうか。
鍼灸は昔ながらの養生法でありながら、
患者さま自身の気づきを動力として、
身体と心の調和を図るものでもあります。
これからも、患者さまが本来持っている力を
協同して引き出し、より深く豊かな毎日を送れるよう
少しでも力になっていけたらと思います。
8年目の鍼灸かぐらも、
どうぞよろしくお願いいたします。