お知らせ

2022.08.30

4周年の御礼


 
 
 
 まるで梅雨を押し退けるように
大フライングでスタートした今年の夏も、
去り際は案外あっさりしていて
虫の声があちこちから
聴こえてくるようになりました。

 

 今年も夏の終わりの8月30日に、
鍼灸かぐらは4周年を迎えることができました。
 いつも足を運んで下さる皆さまのお陰です。
心より感謝申し上げます。

 

 改めて、鍼灸治療、東洋医学の良さとは
なんだろう?と、考えることがあります。

 

 東洋医学は、「心身一如」と言って
身体と心は不可分であるという
身体観がベースにあります。
 良い身体の状態にはポジティブな感情が伴い、
好ましくない状態にはネガティブな感情が伴う。
 これは、至極当たり前のようで、
案外見落とされがちな法則かもしれません。

 

 そもそも、人間の感情がどのように
発生するかというと、
内臓から送られてくる信号を脳がキャッチし、
その状態に見合った感情を後から当てはめるのだと
脳科学では言われています。

  

 人間の持つ基本的な感情は万国共通で、
幸福、悲しみ、驚き、恐れ、嫌悪、怒りの6つ。
 内臓状態の良し悪しのグラデーションにより
感情が細やかに決定されるとのこと。

 

 例えば、やや不快だと無気力、悲しい。
それよりも不快度が高いと恐れ、
それより高いと怒り、という風に、
内臓の具合に応じて私たちの感情は
揺り動かされているそうです。

 

 不安を抱えたり落ち込んだりイライラしたり、
ネガティブな感情を持つと、
人はとかく己を責めがちですが、
ただ、内臓が疲れているだけ、
冷えているだけ、睡眠不足なだけ、
毒が溜まっているだけだったりします。

 

 身体のこわばりを取り除き、
隅々まで温め、充分な休息を取れば、
いつも前向きな気持ちでいることができる。
自分を取り巻く世界の良し悪しは、
内臓の状態によるところが大きいというのは、
なんだか嬉しい事実ではないでしょうか。

 

 みなさまが、自身のお身体を快適に乗りこなして、
明るく気分の良い毎日を過ごしていただくために。
 日々、まずは自分の内臓の調子をしっかり整え、
まっすぐに鍼を打っていこうと思っております。
 5年目の鍼灸かぐらも、
どうぞよろしくお願いいたします。